緊張して震えてしまうことの止め方は?

人前に立って大勢の人々の注目を集める場面や責任のある仕事を任されたとき、また好きな人に告白をする前など人は様々な場面で緊張を感じます。少し胸がどきどきする程度ならばやり過ごすこともできるのですが、中には手や声が震えるというような極度の緊張を感じてしまう人もいるでしょう。そんなときにどうすれば震えを止めることができるのか、その止め方を紹介します。
そもそもなぜ緊張によって震えが起こるのかということですが、これは精神的なストレスによる自律神経の乱れが原因だと言われています。人間は主に活動中に働く交感神経と体を休めているときに働く副交感神経の2種類があります。この2つを合わせて自律神経というのですが、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって自律神経が乱れることになります。特に交感神経は活動中に働く神経ということからストレスや緊張を感じると活発に働く神経となります。つまり交感神経の働きに偏ってしまうということは体が休むことを感じられず常にストレスを感じています。この精神状態が震えや汗、心拍数の増加などの体の変化としてあらわれます。
緊張を和らげるためには自律神経をととのえる必要があるのですが、精神的な要因が体に症状としてあらわれているのでまずは精神面に対する対策を行う必要があります。実際に震えを感じたらそれを止める方法にはいくつかあります。
・腹式呼吸を行う
腹式呼吸というのはお腹を膨らませるようにしながら息を吸い、次にお腹をへこませるようにして息を吐きます。これを連続させることによって呼吸を続けるのですが、この腹式呼吸を習慣づけている人というのは歌手の人や舞台俳優の人など声をしっかり出すことを意識する必要がある人が一般的です。その他の人は基本的にはお腹で呼吸をするのではなく肩で呼吸をする人が多いのでなかなか習慣化させることが難しいのですが、意識して腹式呼吸を行うことによって自律神経のバランスが乱れるのを防ぐことができます。緊張したときに深呼吸をしたらいいと言いますが、このときにただ深呼吸をするのではなく腹式呼吸によって行うとよりリラックスすることができます。息をととのえると自然と手の震えも落ち着いてくるでしょう。
・無理に落ち着こうと思わない
手が震えるほどに緊張を感じるというのは精神的にも強いストレスを感じています。しかし落ち着かなければと思ってしまうとその焦りが余計に強いストレスを与えてしまいます。それによって余計に震えが大きくなったり、汗がたくさん出るようになったりなどの症状の悪化につながるので無理に落ち着こうとせず「緊張するのは当然だ、仕方がない」と思うようにしましょう。
・リラックスできるツボをマッサージする
リラックスできるツボが手にいくつかあります。そのポイントを軽くもんだり押したりすることによってリラックスし手の震えを止めることにつながります。
ツボは親指の付け根、手のひらの真ん中、手首から指2~3本分あけた中央部分にあります。
まず親指の付け根ですが、親指と人差し指の分かれ目で少しくぼんでいるところにあります。これは手のひら側ではなく手の甲側で見るようにします。このポイントに親指を潜り込ませるようにしてマッサージをします。
次に手のひらの真ん中ですが、5秒間押し、力を抜くという動作を5回ほど繰り返します。最後に手首より下の部分ですが、親指に力を入れてほぐすように押します。ツボのマッサージというのは即効性もありますし、程よい力加減によって気持ちよさを感じるのでリラックス効果があるのですが、やりすぎるとあざになってしまう可能性があります。そのため力加減には注意しましょう。
・他の所に集中する
手の震えに気付いてしまうと手ばかりを見てしまいますし、声の震えに気付くとこれから声を出す際に震えたり裏返ったりしないかなどの不安につながります。現状に目を向けすぎてしまうと余計に症状を悪化させてしまうことにつながるので、意識を別のところにそらすということも有効です。動かずにじっとしているのではなく少しうろうろと歩いてみたり、目の前に広がる景色や他の人の表情などに目を向けてみるなどしてなるべく自分に意識を向けないようにしましょう。そうすることで更なる不安につながることを防ぎ、自然と震えも落ち着くでしょう。

緊張というのは誰でも感じてしまうものです。ストレス状態にあることを示しているのでこれからのことに不安を抱いてしまい、自分の力をしっかりと発揮することができなくなってしまうのではないかというネガティブな思考にも陥りやすくなります。こういった更なるストレスが緊張とは別に手の震えや声の震えなどを悪化させてしまうことがあります。自分に合った方法で緊張をほぐし、症状を和らげることが大切なのですが、日ごろから緊張に負けないような精神力を身に着けることも大切です。