緊張して震えるのはなぜ?その原因とは?

緊張するとなぜ震えてしまうのかというと、精神的に大きなストレスがかかって自律神経のバランスが乱れるからです。自律神経は交感神経と副交感神経が普段は絶妙なバランスで調節されていますが、そのバランスが乱れると発汗や心拍数の増加、血圧や体温の上昇などが起こります。体や声の震えは自律神経の作用によって筋肉が緊張することで引き起こされます。自律神経は人が生命活動を営む上で非常に重要や役割を担っており、24時間活動や休息を支えています。緊張状態にある時にはバランスが交感神経に偏って興奮状態に陥りますので、震え以外にも顔が赤くなったり動悸がしたりといった症状が現れます。これは体の仕組み上の原因であり、引き金になっている部分は他にあります。同じ状況に陥っても何の症状も出ない人と緊張して声が震えてしまう人がいますが、その違いには精神的な面が大きく影響しています。
心理的作用をもたらす原因として、何事にも完璧主義でスピーチでも人から褒め称えられるような出来に仕上げたいと考えると、気付かないうちに自分にプレッシャーをかけてしまい、余計な緊張を引き起こしてしまいます。完璧を追い求める人たちは自分に対しての評価も厳しくなりがちですので、ハードルが高くなりすぎてクリアするのが大変になります。それでも自分を納得させるためには自らが課した課題をクリアしなければなりませんので、スピーチをする前から余計な力が入って体の震えも起こりやすくなります。体が震えると声も上ずってしまい、それを自分で聞いて更に緊張状態に陥るという悪循環に陥りますので、程良くリラックスした状態で臨まなければなりません。物事の捉え方も少し変える必要があり、完璧にできなくても得るものがあった、次にまたつなげれば良いという風に考えることができれば症状は改善されます。
日常生活ではあまり経験しないような状況に置かれた場合も緊張しやすくなりますので、あまり人前に出る機会の無い人は何かの集まりのたびにプレッシャーを感じます。この場合は場慣れしていないことが原因ですので、自ら人と接する機会を作って人前で話す機会を増やすことが大切です。最初は少人数の集まりでも緊張してしまいますが、慣れてくると堂々と自分の意見を言えるようになりますし、人目もあまり気にならなくなります。強いプレッシャーを感じているうちは人目を非常に気にしていて、自分がした発言がどう思われているだろうと気が気ではありません。仕事でもプレゼンや挨拶をすることはありますし、子供のいる家庭では学校での集まりや役員などもあります。また地域活動に参加する人も多いので、全てを避けて過ごすのは難しいことです。人前で話す予定があると気が重くなって回避行動を行いたくなりますが、たくさんの慣れるための機会があれば短期間で克服できるチャンスでもありますので、少しずつ慣れていくことが大切です。
社会生活の中で極度に緊張したり不安に感じたりして、身体症状が出て生活にまで支障をきたすようになったら社会不安障害が疑われます。これはあがり症が深刻になったような状態であり、手の震えや赤面、動悸、口の渇き、発汗、めまいなどが起こります。性格的な傾向によりこれらの症状が出てしまう人もいますが、社会不安障害の場合には極度の緊張から言葉が出なくなったり電話対応中に大量の汗をかくなど、一般的な症状とは違って重いのが特徴です。引き金になるのは過度なストレスや栄養不足であり、生活習慣が乱れているとリスクが上昇します。特に食事面は重要ですので、偏っていると感じたらバランスを改善するための努力が必要ですし、食事から取り入れられない栄養素がある時にはサプリメントを利用するのもお勧めです。症状が睡眠の質にまで影響を及ぼし始めると熟睡できなくて自律神経を調整する作用が働かなくなり更に悪化してしまう恐れがありますので、睡眠にまで影響が出たら受診が必要です。
社会不安障害の場合を除けば、緊張して多少の震えが起こるのはごく普通のことです。多くの人に起こる症状ですので何も特別なことではありませんが、深刻に捉え過ぎたり過敏に反応して余計に震えが酷くなるケースもありますので、考え方も重要です。大勢を前にしたスピーチを行う時に全く緊張しないという人もあまりいませんが、緊張しても何とかやり過ごすための方法を知っていることが多いので問題は起こりません。過度な緊張から失敗しやすい人は、最初の少しの緊張を感じた際に自分でスイッチを押してしまい、更に緊張状態を高めていますので、「緊張するのは普通のこと」と自分に言い聞かせることも解決の方法となります。
自分に自信を持てない人は大勢の人が見ている、話に耳を傾けていると考えることでスイッチを押してしまいますので、「誰も見ていない」「聞いている人はほとんどいない」と考えるのも緊張をほぐすための良い手段となります。