緊張で震えるのを抑えるツボにはどんなものがある?

緊張すると心臓がバクバクして体が震えてくるという経験をしたことのある方は多いでしょう。
また震えている自分に気づいてもっと震えが止まらなくなるという悪循環に陥りがちです。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

私たちの生活における緊張とはいくつかの原因に分けることができます。
経験不足や準備不足からくる緊張、プレッシャーを感じることによる緊張、自分の実力以上に力を出そうとする緊張、過去のトラウマからくる緊張。
そしてこれらの原因により精神的なストレスが大きくかかると自律神経のバランスが乱れ、震えが引き起こされるといわれています。

自律神経とは内臓の活動を調整するため神経のことで、交感神経と副交感神経があります。
そこにストレスにより交感神経に働きが偏ってしまい、アドレナリンの分泌量が増えると心拍数の増加や血圧の上昇、発汗などが体に表れます。アドレナリン自体もストレスホルモンの一種で緊張というストレス下になるとアドレナリンが多量に分泌します。
こうした緊張による自律神経のバランスを乱れが筋肉の収縮を起こし体や声の震えとなるのです。

しかし緊張とは、一種の防衛本能であり、異常なことではありません。
防衛本能とは人間が太古の昔から、誰しもが持ち合わせているものです。
そしてアドレナリンも決して悪いものではありません。
適度に分泌されれば血圧があがり集中力を高めることが可能です。
オリンピック選手などが新記録やスーパープレーを起こすのは適度な緊張で集中力を高めることにより最高のパフォーマンスが出来るからなのです。

つまり誰だって緊張はします。
それ自体は生き抜く上で必要な生理現象なのです。
その緊張をどうコントロールするかがポイントになってきます。

緊張して震えてしまい、パフォーマンスが落ちたり失敗する原因は過剰な自律神経の乱れです。
それをツボをおすことで抑えることができます。

その前にまずツボとはどういうものかについてです。
ツボとはもともと「気」という東洋医学の考え方から由来しています。
気とはあらゆる自然現象のことであり、人体にも「経絡(けいらく)」という気の道が張り巡らされ、それが集まるポイントを「経穴(けいけつ)」と呼び、それがツボにあたります。
気の他にも血や水液が人体に流れており、これらの流れが滞ってしまうと体の調子が悪くなるという考え方です。
ツボは押すことで自律神経に働きかけることができます。自律神経に働きかけることで血流促進や各内臓機能の活発化、細胞の活性化、ホルモン分泌量の増加などの効果が現れます。
そして現代に伝わるものでは、WHOに認知されている数だけでも全身に361ヶ所もあるのです。

そして緊張に効くツボのひとつ、まずは神門(しんもん)です。
これは手首の横じわの上にある小指側の骨と筋の間のくぼみとなっているところにあります。
親指をあててぐりぐりと「痛気持ちいい」程度の強さで押します。
神門とは文字通り神様の出入り口という体の中でも重要な意味を持つ箇所です。
思考や意識といった精神世界との深い関わりをもち、緊張からくるストレスを和らげて精神活動を安定させる効果があります。

次に労宮(ろうきゅう)といです。
これは手のひらの中央に位置しており、指を握ったときの中指の先が当たるところにあります。
そこを親指で同じく痛気持ちいい程度に押します。
労宮は心包経という「心」を保護する役割を持つ経絡のひとつです。
手のひらの血流が悪くなると、自律神経を緊張させたり、心臓に負担をかけることになります。
労宮を押すことで血行をよくし気持ちを落ち着かせます。

次は後渓(こうけい)です。
これは小指の付け根近く、感情線の小指側はしにあります。
押されるほうの手の指を軽く曲げ、押し込むようにして押していきます。
親指より人差し指の方がよく入ります。
また、入りづらい方はペンなど棒状のものでも大丈夫です。
後渓は筋肉の緊張やこわばりを和らげる効果があり、遠隔的に肩こりにも効く経穴です。
身体的だけでなく精神的な緊張も和らげます。

合谷(ごうこく)
これは親指と人さし指の分かれ目のくぼみにあります。
小さな円を描くように回しながらゆっくり押していきます。
この合谷は万能と言われており、動悸を整えたり、発汗なども抑える効果があります。

次に指間穴(しかんけつ)です。
これは指の水かきの部分にあります。親指と人差し指の間の部分は「虎口(ここう)」とも呼ばれています。
そこを少しずつもんで、指先が温かくなったと感じるくらいまで行ないます。
指間穴は血行を改善するツボなので、緊張で冷え切った手足を温め震えを緩和してくれます。

最後に井穴(せいけつ)です。
これは手の指の爪の付け根にあり、親指は外側、人差し指と中指は親指側、薬指は小指側、小指は両脇にあります。
そこをそれぞれ痛気持ちいいと感じるぐらいに押します。
井穴は「経絡を統括するツボ」と言われており、そこを押すことによってその井穴に属する経絡を刺激することができるとても便利なツボです。

これらのツボは全て手の周りに存在しています。
震えを感じたとき周りに気づかれずにすぐに押すことができるのでとても便利です。
もし緊張で震えが止まらないときはぜひ試してみて下さい。

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