緊張して顔が震えてしまう理由は?

人前などに出た時に緊張を感じて、結果として顔が震える人がいます。普段は顔が震えるようなことはないものの、緊張を強いられる場面ではなぜかそうなってしまうことが見られます。考えられる理由としてはいくつか存在しますが、いずれも緊張を強く感じることで発症するものが多く対策に関してもそれぞれの治し方で対峙することが求められます。

そもそも緊張するとなぜ顔が震えるのかですが、緊張という状態は現時点で危機に立たされていると体が感じ取った時に発生します。いつでも臨戦態勢がとれる状態が緊張状態であり、交感神経が優位に立っていることで心拍は上がって震え始め体内の温度を上げていきます。顔が赤くなるなどの現象はこうした過程の中で見られる現象であり、交感神経が優位に立っているときにしか起こりません。家ではそうした経験がないと言われるのはそのためです。

顔が震える理由の1つ目はあがり症によるものです。人前でスピーチすることやプレゼンなどを披露する際に強く緊張し、力を全く発揮できないというものです。その際の症状の1つとして顔の震えがあります。他にも手の汗が止まらない、トイレに何度も行きたくなる、のどが渇くなども見られます。緊張する状況というのは、本当に自分はやっていけるのかなどの不安に襲われているときになりやすいです。スピーチがうまくいくのかやプレゼンで下手なことを言わないようにしようと強く思いすぎるがあまりに過度な緊張につながり、顔の震えに出てしまいます。

この対策として、できる限りの準備をしていくことが挙げられます。緊張を回避することが対策としては有力であり、あがり症の人はできる限りの準備をしてシミュレーションをいくつも立てて臨めば過度に緊張するようなことは避けられます。逆に言えば、準備不足や場数を踏んでいないことで強く感じるだけで慣れてくれば自然と治ることもあります。確かに会社の人に指摘されるのは恥ずかしいですが、それでもしっかりとした提案をしていれば野暮な指摘はその場ではされません。何回も練習することでいくらか紛らわせられ、あとは場数を踏んで慣れていくしかありません。

次に本態性振戦です。自分の気持ちとは関係なく、手足や顔などが震える病気です。症状としては震えだけしかないため、体にただちに問題が発生するというようなことはありません。ただストレスによって精神的な負担がかかるとより強まる傾向にあり、注意が必要です。年齢を重ねるほど発症率が高くなり、高齢者になれば10%ほどの発症率になるとされています。また本態性振戦を認めようとしない人はますます症状がひどくなってしまうため、認めるべき時は認めることも必要です。もし本態性振戦の影響が出ている時には素直にそれを認めることも必要です。

本態性振戦の対策は薬物療法や手術療法などです。この場合の薬物療法はβ遮断薬や抗不安薬の服用です。多くの人は薬物療法によって症状を発生させないようにします。緊張で震えているというのは本人が一番恐れており、その恐れがさらなる震えを誘発します。薬物療法でこれらの震えが抑えられることで、精神的にも非常に楽な形で仕事に臨めます。ちょっとしたことがさらなるものを誘発する構図は薬物療法によって防げますが、根本的な解決を目指すのであれば手術をして元から変えていくというのもあります。

これらの対策はそれぞれの原因に関する対策ですが、日常生活でもパニックに近いような状況になればこうした症状は出やすいです。もしそうなった時にできる対策としては自律神経を整えることです。自律神経を整えるには腹式呼吸がおすすめです。腹式呼吸をすることで呼吸を整え、息を大きく吸えて酸素と二酸化炭素の交換が可能です。呼吸が浅くなると過呼吸のような状態になりがちでそうなると酸素が足りなくなります。大きく吸ってゆっくり吐くというのを心がければ、自律神経は整えられストレスもたまりにくい状況を作り出せます。

次に瞑想をすることです。瞑想をしている間は何も考えず、呼吸だけをしていきます。緊張することや不安に感じることはそれだけ色々なことを考えてしまって、嫌なことが浮かんでしまうためです。何も考えず、呼吸することだけを数分やるだけでスッキリした気分になります。瞑想をすることで嫌な気持ちが全部抜けて、邪念を断ち切れます。特に自動思考と呼ばれる考え方を断ち切れるのが特徴です。やりたいとやりたくないの狭間で揺れ動くのが自動思考であり、プレゼンをしたくないと思うのはプレゼンしないといけないことの裏返しです。そこを断ち切れば、その次の行動が開けます。

これらの思考ができれば薬物療法に頼らなくても改善できるようになりますが、最初のうちは薬物療法で様子を見て段々と考え方の癖を変えていくことで改善していかないといけません。緊張によって顔が震えて困っているという人は診察を受けて、適切な対処を早めにとることが必要です。

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