緊張からくる震えを解消するには?

人前で緊張してしまう、緊張すると震えが止まらなくなってしまうという人は意外と多いです。動悸や発汗、赤面などととともに緊張してしまう性格は生まれ持ってのものなので、対策のしようがないと思っている人もまた多いです。しかし、そうではありません。努力や工夫次第で、緊張を和らげたり、そのせいで起こる震えを止めたり、少なくすることは可能です。具体的にどのような解消方法があるか考察してみます。
まずは、少しでもリラックスするための努力をすることが大切です。腹式呼吸による深呼吸はその一例です。胸を膨らませるのではなく、お腹の底から動かすイメージで深呼吸をすれば、少しは落ち着いてきます。
緊張から体が震えてしまう人は、ほとんどの場合が無駄な力がいろいろなところに入っています。力を抜くことが大切です。体から無駄な力を抜くためのコツとしては、まず思い切り力むことです。全身に力を込め、筋肉を硬直させます。10秒から15秒この状態をキープして一気に脱力します。自然に呼吸は深くなり、筋肉が弛緩します。一度でだめなら何度か繰り返しても良いです。体に力を入れたり抜いたりすることで、緊張の原因から一時的にでも意識を離すことができるのもメリットです。
事前に準備をするという方法もあります。緊張する場面があらかじめ分かっているなら、頭の中でできるだけ具体的にその場をイメージします。もし可能であれば、その場所に赴くのも良いです。誰も人がいなくてもイメージトレーニングはできます。そして、できるだけ長くその場にとどまるのがコツです。場慣れという言葉がありますが、時間が経つにつれてリラックスできるという側面は多くの人が持っています。
漢方薬を効果的に使う人もいます。緊張を解消するために薬を使うことに抵抗がある人は多いです。そんな人でも、漢方薬なら割と抵抗感なく利用できるという利点があります。漢方薬であれば依存性も少なく、体にも優しいイメージがあるため、比較的受け入れやすいです。気のつまりをスムーズにすることで動悸を緩めたり、震えを少なくしたり、止めたりすることができます。また、気分の高まりを抑えてくれる漢方薬も人気です。気持ちが高ぶりすぎると、無駄な力が体に入りやすくなってしまいます。
緊張した時に簡単に効果を上げる方法として、ツボ押しがあります。例えば、労宮のツボです。労宮は手のひらのほぼ真ん中にあり、薬指と中指を曲げていって手のひらにつくあたりです。交感神経の興奮を抑え、緊張を和らげてくれます。神門のツボもおすすめです。神門は手首の小指側にあります。手首の横ジワの端、筋肉と骨の間のくぼんだ部分です。このツボをこっそり押せば神経の興奮を抑えることができ、リラックスできます。動悸や赤面、不安の解消に効果的です。内関も押しやすいツボです。手首の横じわから、中指を中心とした指3本分ひじのほうに寄ったところにあります。手で触ると二本の太い筋が確認できますが、そのちょうど間の部分に位置します。自律神経のバランスを整え、イライラを解消し、心を静かに落ち着かせてくれます。合谷のツボも有名です。親指と人差し指の間の凹み部分にあります。合谷のツボはとても万能感が高く、いろいろな心身症状に効果を発揮します。緊張に対してもとてもよく効き、リラックスできます。手に近い位置にあるので、周りに人がいても押しやすいのも大きなメリットです。
ツボを押す時は、これで緊張が和らぎ、震えを解消できると自らに言い聞かせながら行うのがポイントです。そうすることで、心は次第に落ち着いてきます。ただ押すだけではなく、心が静まるイメージで押すと、さらに高い効果を上げることができます。心と体は密接に結びついているので、どちらからもアプローチするとより効果的です。
その他の解消方法としては、思い切ってお医者さんにかかるのも良い手です。人間の心を扱う専門家に診て貰えば、緊張による震えの解消のための最短距離をサポートしてもらえる可能性が高いです。そのためには、信頼できるお医者さんを見つけることが肝要です。話していて楽な気持ちになれるだとか、他人に話したことがないようなことを話せてしまう環境を作ってくれる先生は信頼できます。カウンセリングはとても重要なので、じっくりと自分と向き合ってくれる人を見つけると良いです。
ただ、お医者様にかかったからといってたちどころに解消するとは思わないことです。少しずつ自分を変えていくつもりで臨むことが好結果につながります。
前向きに自分が変化していくことを楽しむのがポイントです。人前でも適度な緊張感で話をすることができる自分、周りから見ると自信に溢れているような態度で人と接することができる自分、緊張による震えを解消して笑顔で話をする自分など、できるだけ具体的に想像をして、そうなれるとイメージすることが大切です。1人で悩んでいるのではなく、いろいろな対策に積極的に、ポジティブに取り組むと良いです。